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月別アーカイブ: 2025年9月

田中空調設備のよもやま話~第14回~

皆さんこんにちは!

 

福岡県飯塚市を拠点に空調・換気設備等に伴うダクト工事を主に行っている

株式会社田中空調設備、更新担当の富山です。

 

 

🍳厨房ダクト工事の役割と重要性

 

 

 

🥘 厨房で発生する油煙の問題

 

飲食店やホテル、食品工場の厨房では、調理に伴い大量の油煙や水蒸気、臭いが発生します。

これをそのまま放置すると――

  • 天井や壁に油がこびりつく

  • 厨房内の空気がこもって働きにくくなる

  • 臭いがお客様のいる空間や近隣へ漏れる

  • 油分が原因で火災のリスクが高まる

といった問題が生じます。

これらを解決するために設置されるのが「厨房ダクト」です。


🍴 厨房ダクトの役割

 

厨房ダクトは、単なる換気設備ではなく「厨房の衛生と安全を守る基盤」といえます。

  • 油煙を外部へ排出し、清潔な環境を維持

  • 臭いを拡散させず、客席や周辺への配慮を実現

  • 油汚れの蓄積を防ぎ、火災リスクを軽減

  • 厨房スタッフの健康と快適な作業環境を守る

飲食業にとって厨房の清潔さは「お店の信用」に直結するため、厨房ダクトの整備は欠かせません。


⚙️ 厨房ダクト工事の流れ

 

  1. 設計
    調理機器の配置や厨房の広さを基に、必要な排気量を算出。効率的に排煙できるルートを決定します。

  2. 製作
    油煙が付着するため、錆びにくく清掃しやすいステンレス製が主流。強度と耐久性も重視されます。

  3. 設置
    厨房から天井裏や壁を通じて屋外へ排気経路を確保。油煙が逆流しない構造や、掃除口を設けるなどの工夫も行われます。

  4. 試運転
    実際に調理を行い、油煙や臭いがしっかり排出されるかを確認します。


🧩 メンテナンスと清掃

 

厨房ダクトは油汚れが蓄積しやすいため、定期的な清掃が不可欠です。


清掃を怠ると、排気効率が下がるだけでなく、油に引火して火災が発生する危険もあります。

そのため、専門業者による定期点検や清掃が法律で義務付けられているケースもあります。


✅ まとめ

 

厨房ダクトは、安全で清潔な飲食環境を維持するために欠かせない設備です。

  • 油煙や臭いを効率的に外へ排出

  • 火災リスクを軽減し、厨房の安全を確保

  • 清掃やメンテナンスによって性能を長く維持

見えない部分で働く設備ですが、飲食店や厨房の品質を大きく左右する「縁の下の力持ち」といえる存在です。

 

 

 

次回もお楽しみに!

 

 

 

株式会社田中空調設備は福岡県飯塚市を拠点に空調・換気設備等に伴うダクト工事を主に行っております。

お気軽にお問い合わせください。

 

 

 

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田中空調設備のよもやま話~第13回~

皆さんこんにちは!

 

福岡県飯塚市を拠点に空調・換気設備等に伴うダクト工事を主に行っている

株式会社田中空調設備、更新担当の富山です。

 

 

 

🔥排煙ダクト工事の重要性と役割

 

 

 

🚨 火災と煙の危険性

 

火災が発生した際、被害を大きくするのは炎そのものではなく「煙」であることをご存知でしょうか。煙は有毒ガスを含み、視界を奪い、数分のうちに避難を困難にします。建物火災による死因の多くが「煙による窒息」といわれており、その危険性は計り知れません。

この煙を効率的に建物外へ排出し、避難経路を確保するための設備が「排煙ダクト」です。普段は目立たない存在ですが、火災時には人命を守るために最前線で機能する極めて重要な役割を担っています。


🏢 排煙ダクトが設置される施設

 

排煙ダクトは特定の建物に義務付けられています。代表的な設置例は以下の通りです。

  • 高層ビルや大規模オフィス

  • 病院や学校、介護施設など避難に時間がかかる施設

  • 地下街やシネマコンプレックス、ショッピングモールなど大規模集客施設

これらの建物では、防火区画や避難計画と一体となって排煙ダクトが設置され、人々の安全を守ります。


⚙️ 排煙ダクト工事の流れ

 

排煙ダクト工事は、防災基準に基づいて厳密に行われます。

  1. 設計
    建物の用途や規模を踏まえ、煙の流れをシミュレーションしながら設計します。避難経路と連動して計画されるのが特徴です。

  2. ダクト製作
    防火性・耐熱性に優れた鉄板やステンレスを使用。火災時の高温に耐え、破損や変形を防ぐため高品質な加工が求められます。

  3. 設置
    天井裏や壁内部にルートを確保し、各フロアから屋外へつなぎます。防火区画を貫通する部分は「防火区画貫通処理」を施し、延焼を防止します。

  4. 試験運転
    実際に送風機を作動させ、想定通りに煙が外部へ排出されるかを確認。逆流や気密性不足がないか、細かく点検します。


🧩 メンテナンスの重要性

 

排煙ダクトは「設置して終わり」ではありません。

長期間使われるうちに埃や油分が付着すると、性能が低下します。

定期的に点検・清掃を行い、非常時に確実に作動する状態を保つことが義務付けられています。


✅ まとめ

 

排煙ダクトは、防災設備の中でも人命に直結する極めて重要な設備です。

  • 火災時に煙を効率的に排出し、避難経路を守る

  • 法規制に基づき設置・施工される安心の仕組み

  • 定期的な点検・清掃が欠かせない

普段は気づかない存在ですが、もしもの時には建物利用者を守る「最後の砦」となります。

 

 

次回もお楽しみに!

 

 

 

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